<abbr>タグは、略語や頭字語であることを表す際に使用します。
title属性は様々な要素で使用できる汎用的な属性ですが、<abbr>にtitle属性を指定した場合には特別な意味を持ちます。 <abbr>のtitle属性には、略語や頭字語の正式な名称を指定します。 title属性を指定した場合、一般的なブラウザではマウスカーソルを乗せた際にツールチップとして表示されます。
略語や頭字語は必ず<abbr>~</abbr>で囲まなくてはならないということはありませんが、 読者になじみのない略語を使用する場合には、title属性を持つ<abbr>でマークアップするか、 その略語が最初に使われるテキストに正式な名称を含めておくことが推奨されています。
HTML4.01では略語はacronym要素、頭字語はabbr要素でそれぞれ表すことになっていました。 HTML5ではacronym要素は廃止され、abbr要素に代替することが推奨されています。
略語(abbreviation)とは、例えば、HTML(Hypertext Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)などのことです。 一方、頭字語(acronym)とは、例えば、SOHO(ソーホー、Small Office Home Office)、LAN(ラン、Local Area Network)などの、 頭文字をとった略語で1つの単語として発音するものを指します。 HTML4.01では、略語と頭字語を別の要素として区別していましたが、HTML5ではどちらもabbr要素で表すことが出来るように変更されています。
WHATWGは、2004年にHTML5の仕様策定を開始しています。
WHATWGは、当時W3Cが進めていたウェブ技術の標準化の方向性に満足しなかったApple、Mozilla、Operaによって設立されたグループです。