<cite>タグは、作品のタイトルを表す際に使用します。
例えば、本、論文、エッセイ、詩、楽譜、歌、台本、映画、テレビ番組、ゲーム、彫刻、絵画、演劇、
オペラ、ミュージカル、展示会、訴訟報告書、コンピュータプログラムなどのタイトルです。
詳細に引用している作品でも、単に言及されただけの作品でも、
作品のタイトルであればcite要素でマークアップできます。
cite要素は、人の名前をマークアップするために使用してはなりません。
誰かの生き方がまるで作品のようであっても、人の名前は作品のタイトルではありません。
人の名前を何らかの要素でマークアップしたい場合、まず考えられるのはspan要素です。
有名人の名前など、そこに注目を集めたい場合には、b要素が適している場合もあります。
citationは「参考資料を挙げること」、quoteは「誰かの文章や言葉を引用すること」であり、2つの意味は同じではありません。
誰かの文章や言葉の引用であることを表す際には、q要素を使用します。
以下のサンプルは、 cite要素の典型的な使用例です。
<p>
お気に入りの本は、ピーター F. ハミルトンの<cite>The Reality Dysfunction</cite>です。
お気に入りのコミックは、ステファン パスティスの<cite>Pearls Before Swine</cite>です。
お気に入りのトラックは、Cannonball Adderley Sextet の<cite>Jive Samba</cite>です。
</p>
お気に入りの本は、ピーター F. ハミルトンのThe Reality Dysfunctionです。
お気に入りのコミックは、ステファン パスティスのPearls Before Swineです。
お気に入りのトラックは、Cannonball Adderley Sextet のJive Sambaです。
以下のサンプルは、正しい使い方と誤った使い方の比較です。
誤った使用例は、cite要素に作品のタイトルより多くの内容が含まれている点が正しくありません。
<p>
ウィキペディアの記事<cite>HTML</cite>によると、
2008年2月中旬の時点で、属性値を引用符で囲まないのは安全ではありません。
これは、簡略化のし過ぎと言えます。
</p>
<!-- 以下は誤った使用例です。このサンプルをコピーしないでください。 -->
<p>
<cite>ウィキペディアの記事HTML</cite>によると、
2008年2月中旬の時点で、属性値を引用符で囲まないのは安全ではありません。
これは、簡略化のし過ぎと言えます。
</p>
以下のサンプルは、参考文献を示す場合の使用例です。
参考文献に関する情報のなかでも、タイトルのみをcite要素に指定します。
<p>
<cite>世界人権宣言</cite>、国連、1948 年 12 月。
総会決議 217 A (III) で採択。
</p>
世界人権宣言、国連、1948 年 12 月。
総会決議 217 A (III) で採択。
以下のサンプルは、cite要素の誤った使い方と、それを修正した書き方の例です。
誤った使用例は、cite要素を引用符として使用したり、cite要素で人の名前をマークアップしている点が正しくありません。
<!-- [誤り] 引用符としてcite要素を使用するのは誤りです。 -->
<p><cite>やあ久しぶり!</cite>とイアンは言った。</p>
<!-- [誤り] 人の名前にcite要素を使用するのは誤りです。 -->
<p><q>やあ久しぶり!</q>と<cite>イアン</cite>は言った。</p>
<!-- [修正例] q要素は引用を表します。 -->
<p><q>やあ久しぶり!</q>とイアンは言った。</p>
<!-- [修正例] 場合によりけりですが、名前をb要素でマークアップすると見やすくなるかもしれません。 -->
<p><q>やあ久しぶり!</q>と<b>イアン</b>は言った。</p>
やあ久しぶり!とイアンは言った。
やあ久しぶり!
とイアンは言った。
やあ久しぶり!
とイアンは言った。
やあ久しぶり!
とイアンは言った。