HTMLで指定する要素は、ブラウザで表示される際にボックスと呼ばれる領域を確保して表示されます。
例えば、p要素やdiv要素はブロック状の四角形の領域を確保して、その中に要素の内容が表示されます。
CSSには、ボックスの表示スタイルを指定するためのプロパティが多数用意されています。
例えば、background-colorプロパティはボックスの背景色のスタイルを指定しますし、widthプロパティとheightプロパティはボックスの横幅と高さを指定します。
これらのCSSプロパティを使って、ボックスをどのようなスタイルで表示させるかで、ウェブページのレイアウトを制御することが可能になります。
ボックスは、内容(content)、パディング(padding)、ボーダー(border)、マージン(margin)から成り立ちます。
内容とはwidthプロパティとheightプロパティで指定する領域で、この部分にテキストや画像などの要素内容が表示されます。
パディングは、paddingプロパティで指定する内側余白で、この部分には背景が適用されます。
ボーダーは、borderプロパティで指定する境界線で、太さ・線種・色を指定することができます。
マージンは、marginプロパティで指定する外側余白で、この部分には背景は適用されません。
ボックスには上下左右の概念があり、例えば、右余白だけをスタイル指定したり、下ボーダーだけをスタイル指定することも可能です。
ボックス全体のサイズは、内容領域・パディング・ボーダー・マージンの合計になります。
例えば、以下のCSSソースでスタイル指定されたdiv要素があるとします。
div { width:200px; height:100px; margin:5px; padding:10px; border:1px solid black; }
この場合、ボックス全体の横幅と高さは以下のように算出されます。
【ボックス全体の横幅】 = (内容領域の横幅200px)+(左右マージン5px×2)+(左右パディング10px×2)+(左右ボーダー1px×2) = 232px
【ボックス全体の高さ】 = (内容領域の高さ100px)+(上下マージン5px×2)+(上下パディング10px×2)+(上下ボーダー1px×2) = 132px
width:200px; height:100px; と指定すれば、最終的なボックスサイズが横幅200×高さ100ピクセルとなるわけではありません。
そこに、余白とボーダーを足した横幅232×高さ132ピクセルが最終的なボックスサイズになるという点に注意してください。
ちゃんとレイアウトを計算したはずなのにカラム落ちしてしまうという場合は、ボックスサイズの算出方法が誤っていないかを確認してみてください。
ボックスサイズの算出は、HTML+CSSでレイアウトを作っていく際の基本となるので、しっかりと理解しておきましょう。
ここまでの制作段階で、サンプルサイトは以下の状態となっています。
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