<i>タグは、他と異なる雰囲気のテキストを表す際に使用します。
他と異なる雰囲気というのは、異なる話し方や声で読み上げられるなど、
文中でそこだけ雰囲気が変化するということです。
例えば、分類学的名称、専門用語、別の言語の慣用句、音訳、思想、外国船の名称が文中に登場した際など、
i要素に指定することでその部分のテキストが他とは異なるニュアンスであることを示せます。
本文と異なる言語の言葉をマークアップする場合には、lang属性で言語を指定する必要があります。
以下のサンプルは、i要素の使用例です。
<p>猫って<i class="taxonomy">食肉目ネコ科ネコ属ネコ</i>のこと?</p>
<p>普通の<i>散文</i>で書けばいいよ。</p>
<p>なんだか<i lang="fr">je ne sais quoi</i>って感じ。</p>
猫って食肉目ネコ科ネコ属ネコのこと?
普通の散文で書けばいいよ。
なんだかje ne sais quoiって感じ。
以下のサンプルでは、i要素で夢のなかの出来事をマークアップしています。
<p>レイモンドは眠ろうとした。</p>
<p><i>木曜日に船が出航した…</i>そんな夢を彼は見た。
<i>船には多くの人が乗っており、
そのなかにはキャリーと呼ばれる美しい王女もいた。
来る日も来る日も彼女を見つめていたが、
彼女は彼に気付かなかった。</i></p>
<p><i>ある夜、とうとう彼は勇気を出して彼女に話しかけた。</i></p>
<p>火災報知器の音に驚いて、レイモンドは目を覚ました。</p>
レイモンドは眠ろうとした。
木曜日に船が出航した…そんな夢を彼は見た。
船には多くの人が乗っており、
そのなかにはキャリーと呼ばれる美しい王女もいた。
来る日も来る日も彼女を見つめていたが、
彼女は彼に気付かなかった。
ある夜、とうとう彼は勇気を出して彼女に話しかけた。
火災報知器の音に驚いて、レイモンドは目を覚ました。
i要素を使用する前に、他により適切な要素がないか検討することが推奨されています。
例えば、強勢強調するならem要素、
用語を定義するならdfn要素を使用します。
i要素は、必ずしもイタリック体(斜体)で表示されるわけではありません。
CSSを使用して様々なスタイルにすることができます。