filterプロパティは、Windows版Internet Explorerが独自に追加したプロパティで、様々な視覚効果を与える際に使用します。
IE5.5以上で使用できる視覚効果とIE4以上で使用できる視覚効果がありますが、それぞれ書式が異なります。
filter:progid:DXImageTransform.Microsoft.フィルタ名(必要な値)
filter:フィルタ名(必要な値)
filterプロパティによる視覚効果は、静的な視覚効果と動的な視覚効果に分けることができます。
BasicImage() …… 透過・回転・反転・グレースケールなどを指定する
fliph() …… 左右反転する
flipv() …… 上下反転する
invert() …… 色(色相・明度・彩度)を反転する
xray() …… X線効果(グレースケールにして反転)を適用する
Alpha() …… 透過表示にする
Chroma() …… 特定の色を透明にする
MaskFilter() …… 指定した色でマスクをかける
Glow() …… 背後から光を当てたような効果を与える
DropShadow() …… ぼかしのない影をつける
Shadow() …… ぼかしのある影をつける
Blur() …… ぼかす
MotionBlur() / blur() …… 方向を指定してぶれさせる
Wave() …… 波状に歪めて表示する
Pixelate() …… モザイク表示にする
Emboss() …… 浮き彫り表示(エンボス)にする
Engrave() …… 彫り込み表示(エングレーブ)にする
Matrix() …… 二次元面を傾けたような表示にする
Gradient() …… 背景と内容の間にグラデーションの面を表示する
AlphaImageLoader() …… 背景と内容の間に画像を表示する
Light() …… 光を当てたような効果を与える
Compositor() …… 複数の要素を合成して表示する
ICMFilter() …… ICM(Windowsのカラーマネージメントシステム)で色調管理をする
Barn() …… 納屋の引き戸を開閉するように切り替わる
Blinds() …… ブラインドのように切り替わる
CheckerBoard() …… 複数の四角でチェック模様のように切り替わる
Fade() …… フェードイン(フェードアウト)で切り替わる
GradientWipe() …… グラデーションのワイパーのように切り替わる
Inset() …… 次の画面が差し込まれるように切り替わる
Iris() …… 瞳の虹彩が収縮するように切り替わる
RadialWipe() …… 円を描くワイパーのように切り替わる
RandomBars() …… ランダムな幅の線で切り替わる
RandomDissolve() …… 溶けるように切り替わる
Slide() …… 紙芝居のようにスライドして切り替わる
Spiral() …… 渦巻き状に切り替わる
Stretch() …… 次の画面が引き伸ばされるように切り替わる
Strips() …… 前の画面を端から刻むように切り替わる
Wheel() …… ホイールが回転するように切り替わる
Zigzag() …… ジグザグに折り返しながら切り替わる
動的な視覚効果では、スクリプトと組み合わせて様々なパターンの表示切り替えを実現します。
microsoft社のページにIE5.5以上でアクセスすると、サンプルを確認することができます。
https://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms673540.aspx
zoom …… 拡大・縮小表示する(IE独自の仕様)