HTMLの原型が最初に開発されたのは、1989年のことです。
HTMLは、閲覧する環境に左右されずに情報を共有することを目的に、
それまでにあった複雑な情報共有化技術を、扱いやすく改良したことがはじまりです。
HTMLを開発したイギリスの研究者ティム・バーナーズ=リーは、World Wide Webの仕組みを考案して、
今日のインターネットの基礎を築いた人物です。
彼を中心として1990年代の前半には、現在のウェブページ公開の仕組みが完成しました。
1994年10月、ティム・バーナーズ=リーをはじめ、大学や企業などを中心に、
HTMLの標準化を目指す団体W3C(World Wide Web Consortium)が発足しました。
HTMLは初期の頃、仕様の模索と改良を繰り返していましたが、その後はW3Cが中心となって、HTMLがバージョンアップしていくことになります。
そして、1997年12月、W3Cによって現在のHTMLとほぼ同じ仕様のHTML4.0が勧告されます。
HTML4.0は1998年4月に改定された後、1999年12月24日にHTML4.01が正式に勧告されました。
HTML4.01は現在勧告されているHTMLの最新バージョンで、多くのウェブページがHTML4.01の仕様に準拠して作成されています。
年月日 | 出来事 |
---|---|
1989年 | ティム・バーナーズ=リーがHTMLを開発 |
1993~95年頃 | HTML 1.0~3.0 |
1994年10月 | W3C(World Wide Web Consortium)が発足 |
1996年12月 | CSS1勧告 |
1997年1月 | HTML3.2勧告 |
1997年12月 | HTML4.0勧告 |
1998年2月 | XML1.0勧告 |
1998年4月 | HTML 4.0仕様改訂 |
1998年5月 | CSS2勧告 |
1999年12月 | HTML4.01勧告 |
2000年1月 | XHTML1.0勧告 |
2000年12月 | XHTML Basic勧告 |
2001年5月 | XHTML1.1勧告 |
2004年2月 | XML1.1勧告 |
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