SEOといっても一気に検索上位を実現する魔術的なテクニックがあるわけではありません。
実際の作業はひとつ試しては効果を測定し、また次を試すという試行錯誤の繰り返しだったりします。
こうした地道な作業をしないで、WEBサイトの内容を無視して、機械的にランキングを上げようとすると、
スパム行為として逆にペナルティを与えられることもあるのでので注意が必要です。
以下に具体的なSEOテクニックについて挙げてみたいと思います。
-
コンテンツの量・質を充実させる
※これが一番の検索エンジン最適化です。これ以外の操作は全てスパムだと言う人もいるようです。
-
すべてのページが入り口になるようサイト構成に気を配る
※ユーザーは必ずしもトップページから訪れるとは限りません。
Googleが普及してきたせいか、求める情報の書いてあるコンテンツページにピンポイントで訪れるユーザーが増えているように感じます。
全てのページにトップページへのリンクを設置しておく、サイト全体の“見晴らし”を良くするなど、
サイト構成には十分に気を配るべきでしょう。
-
キーワードを入れる
※キーワードが記述されていないWEBページは検索でヒットしにくいです。
一部の優秀な検索エンジンの場合、そのWEBページに向けられたリンクページ内のキーワードを根拠に、
WEBページ内にキーワードが含まれていなくてもヒットすることもあるようですが、
やはりWEBページ内には適切なキーワードを配置しておくべきです。
例えば花を販売している通販サイトならば、「花」だけではなく「花束」「生花」「フラワー」「flower」などの同義語も自然に配置します。
また、本末転倒に感じるかもしれませんが、キーワードを自然に配置するために【花言葉紹介】とか【女性に喜ばれるプレゼント】
といったコーナーを作ってしまうことも有効です。
-
適切なHTMLを記述する
※<title>タグには適切なサイトタイトルをつける、<table>タグによる複雑な入れ子を避ける、
強調したいキーワードには<strong>や<em>などの強調タグをつける etc… こうした適切なHTMLソースを記述することは結果的に検索エンジンにとっても理解しやすいWEBページとなり、
同じような内容のWEBページでもランクが高くなる傾向があるようです。
-
イメージにはalt属性をつける
※強調したい企業名・商品名・キャッチコピーなどを画像で表現するのをよく見かけますが、
この場合には必ず<img>タグにalt属性で適切な代替テキストをつけるようにしてください。
これは、画像の中に描かれた文字は検索エンジンには認識されないためです。
また、HTMLの仕様やユーザビリティの観点からも<img>タグにはalt属性をつけるべきでしょう。
-
<meta>情報を記述する
※Googleなど、<meta>情報を検索アルゴリズムの対象外としている検索エンジンは増えていますが、
<meta name=”keywords” content=”キーワード1,キーワード2″>
<meta name=”description” content=”ページの紹介文”>
の情報を参照する検索エンジンもあるので記述しておくべきでしょう。
-
フレームは極力避ける
※フレームでコンテンツページを囲ってしまうと、検索エンジンがうまくページを収集できない場合があるようです。
また、フレーム内ページが収集されて検索結果に表示されたとしても、
フレーム内ページはWEBサイトへの入り口として機能しない作り方になっている場合が多いので、
その意味でもフレームの使用は極力避けるべきでしょう。
仮にフレームを使う場合には、フレーム内ページだけでもコンテンツとして機能するようにしておくと良いでしょう。
-
フラッシュのみのページは極力避ける
※現在のところ、ほとんどの検索エンジンでは、Flashアニメの中のテキストを収集したり、リンクをたどりません。
例えばトップページにFlashのみを置いて、HTMLソースに<a>タグを記述してつくるリンクを設けていない場合には、
検索ロボットがそこから先のページへ進むことができずに、検索エンジンのデータベースに収集されないということにもなりかねません。
-
イメージマップに重要なリンクをはることは極力避ける
※イメージマップとは<map>タグや<area>タグを用いて、一枚の画像に複数のリンクを設置することです。
イメージマップは検索エンジンがリンクをたどる際の妨げになることがあるようです。
従ってイメージマップに重要なリンクをはることは避ける方が好ましいでしょう。
-
検索する立場になって考える
※知名度のない企業・商品等のWEBサイトに対して商品名等の固有名詞で検索することはあまりありません。
このようなWEBサイトにユーザーを呼び込みたい場合には、テキストの記述をできるだけ一般的な言葉にするべきです。
SEOの作業はデータ至上で進められがちですが、検索する側が何を求めているのか、その立場になって考えたり、
感じ取ったりする感性や想像力も重要です。
「検索上位を実現しているのに購入率が低いのは、“もしかすると”ユーザーのターゲティングがずれているからではないか。」
「“それが正しいと仮定すると”、こんなキーワードでユーザーに来てもらえば商品の購入率が高くなるのではないか。」 etc…
SEOは単純作業のようでいて、こうした直感的なひらめきやマーケティングセンスがないと上手くいかないものです。
上記の各項目についても、機械的に上から順番に実行していくというよりは、結果的に自分のサイトをどうしたいのかをイメージして、
ユーザーと対話するようなつもりで楽しみながら行うのが良いのではないかと思います。
|