メタマスク(MetaMask)とは?特徴や登録方法・使い方を徹底解説

近年、DeFiやNFT、NFTゲームなどイーサリアム上のサービスが増えている中、メタマスクという単語を目にしたことがあるのではないでしょうか。メタマスク(MataMask)は、仮想通貨の次に流行るものとして有名なブロックチェーンサービスを利用する際に必要不可欠なツールです。

本記事では、初心者向けにメタマスクの特徴8選や使い方などを解説していきます。「そもそもメタマスクとは、何のこと?」「メタマスクの使い方が分からない…」という方はぜひ最後までご覧ください。

メタマスク(MetaMask)とは?

名称メタマスク(MetaMask)
リリース日2016年9月
開発会社ConsenSys
対応ブラウザGoogle Chrome・Firefox・Brave・Edge・Opera
スマホの対応OSiOS・Android

メタマスク(MetaMask)とは、イーサリアムブロックチェーンを基盤に動作する、仮想通貨専用のソフトウェアウォレットです。スマホアプリやブラウザの拡張機能として提供されており、iOS、Android、Chrome、Firefox、Brave、Edgeなど、主要なブラウザやスマートフォンにも対応しています。Web3.0時代の必須ツールといえるでしょう。

メタマスクは、2016年にConsenSysという企業がリリース。当初はイーサリアムとERC-20トークンのみに対応していましたが、現在ではBNBチェーンやPolygonなど、他のブロックチェーンネットワークにも対応しています。

メタマスクの主な機能は、イーサリアムやERC-20トークンの送受信、保管です。ユーザーはメタマスクを通じて、イーサリアムアドレスを生成し、そのアドレスを使って通貨のやり取りができます。また、メタマスクには、イーサリアムブロックチェーン上で動作するdApps(分散型アプリケーション)との連携機能もあり、ユーザーはdAppsを利用する際の認証やトランザクションの承認にメタマスクを使用できます。

メタマスクの利用者数は、イーサリアムの普及とともに急速に拡大しています。月間アクティブユーザー数が3000万人を突破し、イーサリアムエコシステムにおける標準的なウォレットとしての地位を確立しています。

メタマスクは海外発のプラットフォームですが、インターフェイスが日本語化されているため、日本のユーザーにも利用しやすいのが特徴です。しかも、メタマスクの作成は無料で行えるので、ビットコインで成功した日本人のほとんどが利用しています。

メタマスク(MetaMask)の特徴8選

メタマスク風アイコン

続いてメタマスク(MetaMask)の特徴は以下のとおりです。

  1. 多くのブロックチェーンサービスを利用できる
  2. 複数チェーンの仮想通貨を同時に管理できる
  3. ガス代(取引手数料)を自分で調整できる
  4. NFTを管理・運用できる
  5. 仮想通貨を交換することができる
  6. スマホアプリでも簡単に利用できる
  7. クレジットカードで仮想通貨を買える
  8. 日本語表記に対応している

8つの特徴をそれぞれ紹介していきます。

①:多くのブロックチェーンサービスを利用できる

メタマスク(MetaMask)の大きな特徴は、単なる仮想通貨ウォレットとしてだけでなく、様々なブロックチェーンサービスを利用するためのツールとしての役割を果たしている点です。メタマスクを介することで、ユーザーは多種多様なdApps(分散型アプリケーション)やDeFi(分散型金融)、NFTマーケットプレイスなどを利用することができます。

例えば、Uniswapのような分散型取引所(DEX)を利用する場合、ユーザーはメタマスクを通じて自分のイーサリアムアドレスを連携し、トークンの売買を行います。また、Aaveのような分散型レンディングプラットフォームでは、メタマスクを使って担保の預入や借入れなども行えます。

メタマスクは、イーサリアムだけでなく、他のブロックチェーンネットワークにも対応済みです。現在では、BNBチェーンやPolygonといった、イーサリアム互換のブロックチェーンもサポートしています。

仮想通貨プレセールでもメタマスクを利用することが多いです。新しい仮想通貨を買う際は、基本メタマスクを使って購入します。

このように、メタマスクは、ブロックチェーンサービスの中心的なインフラとして機能しています。一つのウォレットで、多様なブロックチェーンサービスを利用できるのは、ユーザーにとって大きな利便性です。

②:複数チェーンの仮想通貨を同時に管理できる

メタマスクは、イーサリアムブロックチェーン上で動作するウォレットとして知られていますが、実は複数のブロックチェーンネットワークに対応しており、様々な仮想通貨を同時に管理できるのが大きな特徴です。

当初、メタマスクはイーサリアムとそのトークンスタンダードであるERC-20、ERC-721、ERC-1155に対応していました。しかし、現在では以下のような多くのブロックチェーンネットワークをサポートしています。

  • BNBチェーン(Binance Smart Chain)
  • Polygon(Matic Network)
  • Avalanche
  • Fantom
  • Harmony
  • Arbitrum
  • Optimism

これにより、ユーザーは一つのメタマスクウォレットで、BNBチェーンのBNB、PolygonのMATIC、AvalancheのAVAXのような様々なブロックチェーンのトークンやそれぞれのブロックチェーン上で発行されたトークンを保管・管理できるようになりました。

この複数チェーン対応により、メタマスクは単なるイーサリアムウォレットから、マルチチェーンウォレットへと進化を遂げました。ユーザーは、一つのウォレットで複数のブロックチェーンに参加できるようになったのです。

③:ガス代(取引手数料)を自分で調整できる

メタマスクの便利な機能の一つに、トランザクションのガス代(取引手数料)を自分で調整できる点が挙げられます。ガス代とは、イーサリアムブロックチェーンを利用する際に必要な手数料のことで、トランザクションを処理するためのコストとして支払われるものです。

通常、ガス代は自動的に計算され、ユーザーはその金額を承認するだけですが、メタマスクではユーザーが自分でガス代を設定することができます。具体的には、トランザクションを行う際に、「Gas Fee」の項目で「Edit」をクリックすると、ガス代の詳細設定画面が表示されます。

この画面では、「Gas Limit」と「Gas Price」の2つのパラメータを調整可能です。Gas Limiは、トランザクションの処理に必要な最大ガス量を指定するもので、通常は自動的に計算された値が表示されます。一方、Gas Priceは、ガス1単位あたりの価格を指定するもので、この値を高くするほどトランザクションが早く処理されます。

例えば、ネットワークの混雑時にトランザクションを急ぎで処理したい場合は、Gas Priceを高く設定することで優先的に処理してもらうことができます。逆に、トランザクションの処理速度にこだわりがない場合は、ガス価格を低く設定することで手数料を節約できます。

このように、メタマスクでは、ユーザーがガス代を自分で調整できるため、トランザクションの処理速度と手数料のバランスを自分の好みに合わせて設定できます。

④:NFTを管理・運用できる

仮想通貨の保管だけでなく、NFTの管理・運用にも使用できるのがメタマスクです。NFTとは、ブロックチェーン上で唯一無二の存在として扱われるデジタル資産のことで、主にデジタルアート、ゲームアイテム、収集品などに用いられています。

NFTをメタマスクで管理するには、まずNFTを自分のイーサリアムアドレスに送信する必要があります。OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで購入したNFTは、通常、購入者のイーサリアムアドレスに自動的に送信されます。この際、受信先のアドレスとしてメタマスクのアドレスを指定することで、NFTをメタマスクで受け取ることができます。

一度メタマスクに取り込まれたNFTは、メタマスク上で確認できます。NFTの画像やメタデータが表示され、所有しているNFTの一覧を見ることができます。また、メタマスクから直接NFTを送信することも可能。送信先のアドレスを指定し、必要なガス代を支払えば、NFTを他のユーザーに譲渡できます。

さらに、メタマスクを使えば、NFTを活用したDAppsとのインタラクションも可能です。例えば、NFTゲームをプレイする際、メタマスクを連携させることで、自分の所有するNFTをゲーム内のアイテムやキャラとして使用できます。また、NFTトレカの作成や売買を行うNFTマーケットプレイスとの連携も、メタマスクを通じて行うことができます。

⑤:仮想通貨を交換することができる

メタマスクは、単に仮想通貨を保管するだけでなく、おすすめの仮想通貨同士を交換するための機能も備えています。この機能は、「スワップ」と呼ばれ、メタマスク上で簡単に行うことができます。

例えば、エアドロップされた仮想通貨をUSDCに交換したり、USDCをDAIに交換したりといったことが、メタマスク上で直接行えます。

メタマスクのスワップ機能は、複数のDEX(分散型取引所)のスマートコントラクトを利用しています。具体的には、下記のような有名なDEXが統合されており、これらのDEXを横断的に検索することで、最適なレートでの交換を実現しています。

  • Uniswap
  • SushiSwap
  • 1inch
  • Paraswap
  • dYdX
  • Kyber

メタマスクのスワップ機能は、DEXを直接利用するよりも簡単で便利です。複数のDEXを個別に利用する場合、それぞれのプラットフォームに移動し、ウォレットを接続する必要がありますが、メタマスクなら一つの画面で全てを完結できます。仮想通貨で儲かるだけでなく、最適なレートを自動的に選択してくれるため、手間を省くことができます。

⑥:スマホアプリでも簡単に利用できる

メタマスクは、ウェブブラウザの拡張機能として利用されることが多いですが、スマートフォンアプリとしても提供されています。iOSとAndroidの両方に対応しており、App StoreやGoogle Playから無料でダウンロードできます。

スマホアプリ版のメタマスクは、ブラウザ版と同じ機能を備えており、仮想通貨の送受信、保管、DAppsとの連携などが、スマホ上で簡単に行えます。シンプルで直感的なデザインになっており、仮想通貨の初心者でも使いやすいです。

アプリのメタマスクは、特に仮想通貨のローンチシーンで威力を発揮します。外出先でもスマホさえあれば、いつでもどこでもサービスにアクセスできるので、1000倍に上昇する仮想通貨を見逃すリスクを抑えられます。また、NFTの管理・取引にもスマホアプリが便利です。NFTマーケットプレイスのモバイルアプリと連携させることで、いつでも好きな時にNFTの売買ができます。

メタマスクのスマホアプリは、仮想通貨で億り人になる機会をもっと身近なものにしてくれます。ブラウザ版と同等の機能を、より手軽に利用できるのが魅力です。

⑦:クレジットカードで仮想通貨を買える

メタマスクでは、イーサリアムやPolygonチェーンの90種類以上の仮想通貨を購入できるウォレットです。特に注目すべきは、クレジットカードを使って仮想通貨を直接購入できる機能です。この機能により、ユーザーは仮想通貨取引所を介さずに、簡単かつ迅速にビットコインなどの仮想通貨を手に入れることができます。

メタマスクにおけるクレジットカード購入機能は、仮想通貨取引所を利用するよりも手間が少なく、少額からの購入に適しています。特に、ICO仮想通貨を購入する際に必要な少量のイーサリアムを手に入れるのに便利です。ICO仮想通貨を買ってみたいけど、わざわざ取引所で購入するほどではない、という場合にぴったりの機能だと言えます。

なお、クレジットカードで仮想通貨を購入する際の手数料は、約6%と割高。便利な機能ですが、手数料が高いため、利用する際は手数料損しないかチェックする必要があります。

⑧:日本語表記に対応している

メタマスクは、海外企業が開発したツールで、世界中のユーザーに愛用されている仮想通貨ウォレットですが、日本のユーザーにとっても使いやすい日本語表記に完全に対応しています。

メタマスク公式サイトやブラウザ拡張機能、モバイルアプリはすべて日本語で利用可能です。インストール時に言語選択の画面が表示され、ここで「日本語」を選択するだけで、ウォレットのすべての機能を日本語で操作できるようになります。

日本語対応は、単なる表面的な翻訳にとどまりません。仮想通貨の送受信画面、トランザクション履歴、設定メニューなど、ウォレットのあらゆる部分が自然な日本語で表記されています。これにより、日本ユーザーは言語の壁を感じることなくスムーズにメタマスクを利用できます。

日本語対応は、メタマスクが持つ多くの利点の一つです。特に、仮想通貨の初心者にとって、母国語でウォレットを操作できるのは大きな利点だと言えます。仮想通貨特有の専門用語も日本語で説明されているため、理解が容易です。

この手厚い日本語対応は、メタマスクが日本市場を重要視していることの表れだと言えます。メタマスクは、こうした日本の仮想通貨ユーザーのニーズに応えるべく日本語対応に力を入れているのです。

メタマスク(MetaMask)の登録方法・始め方

クラウド上のキツネ

続いて、メタマスクの登録方法を紹介していきます。具体的な始め方は以下の手順です。

  1. メタマスクをインストールする
  2. ウォレットを作成する
  3. リカバリーフレーズを保存する

①:メタマスクをインストールする

メタマスクを登録するには、まずブラウザ拡張機能またはスマホアプリをインストールする必要があります。

まず、ブラウザ拡張機能版のインストール方法です。メタマスクは、Google Chrome、Mozilla Firefox、Brave、Microsoft Edgeなど、主要なウェブブラウザに対応しており、インストールには、それぞれのブラウザの拡張機能ストアを利用します。

例えば、Google Chromeの場合、Chromeウェブストアにアクセスし、検索バーに「MetaMask」と入力します。検索結果に表示された「MetaMask」をクリックし、「Chromeに追加」ボタンを押せば、インストールは完了です。

インストールが完了したら、ブラウザのツールバーやモバイルのアプリ一覧に、メタマスクのアイコンが表示されます。このアイコンをクリックすると、メタマスクが起動します。

②:ウォレットを作成する

メタマスクをインストールしたら、次はウォレットの作成です。ウォレットとは、仮想通貨を保管するための電子的な口座のようなものです。

ここでは、新しいウォレットを作成する手順を説明します。

  1. メタマスクを初めて起動すると、新しいウォレットの作成か、既存のウォレットのインポートを選択する画面が表示されます。
  2. 「Create a Wallet」(ウォレットを作成する)をクリックしてください。
  3. 次に、ウォレットのパスワードを設定します。パスワードは、8文字以上で、大文字、小文字、数字、記号を組み合わせることが推奨されています。
  4. パスワードを入力し、確認のためにもう一度入力します。
  5. 利用規約に同意し、「Create」(作成)をクリックすると、ウォレットの作成が開始されます。

これでウォレットの作成自体は完了です。

③:リカバリーフレーズを保存する

メタマスクのウォレットを作成すると、必ず目にするのが「リカバリーフレーズ」または「シードフレーズ」と呼ばれる12個の単語の組み合わせです。この一見ランダムな単語の羅列は、実はあなたのウォレットを復元するための鍵となる極めて重要な情報なのです。

リカバリーフレーズは、ウォレットの作成時に一度だけ表示されます。この12個の単語を正しい順序で入力すれば、たとえメタマスクをアンインストールしてしまったり、デバイスを紛失したりしても、ウォレットを復元することができます。

このリカバリーフレーズは、デジタルデータとして保存するのではなく、必ず紙に書き留めて物理的に保管することがおすすめです。メタマスクの開発チームも、リカバリーフレーズのスクリーンショットを撮ったり、メールで送ったり、クラウドストレージに保存したりすることを強く禁止しています。

紙に書き留めたリカバリーフレーズは、火災や盗難、災害などのリスクを考慮し、できれば複数の安全な場所に保管するのが賢明です。例えば、耐火・防水性のある金庫に保管したり、信頼できる家族に一部を預けたりするのも一つの方法です。

リカバリーフレーズを適切に保存したら、最後はメタマスクの最終手続きです。保存したリカバリーフレーズを順番通りに入力しましょう。これでメタマスクの登録は完了です。

メタマスク(MetaMask)の使い方

仮想空間に存在するメタマスク

次にメタマスクの使い方を解説していきます。

  1. コインチェックで仮想通貨を購入する
  2. 仮想通貨をメタマスクに送金する
  3. 各種サービスで利用する

①:コインチェックで仮想通貨を購入する

メタマスクを利用するために必要な仮想通貨をコインチェックで購入しましょう。コインチェックはビットコインをはじめ、将来有望なアルトコインも多く取り扱っている仮想通貨取引所です。また、昨今注目を集める柴犬コインなどのミームコインの取引も可能です。

運営会社コインチェック株式会社
取り扱い仮想通貨(27種類)ビットコイン (BTC)
イーサリアム (ETH)
ライトコイン (LTC)
イーサクラシック (ETC)
ビットコインキャッシュ (BCH)
モナコイン (MONA)
リスク (LSK)
リップル (XRP)
ベーシックアテンショントークン (BAT)
ステラルーメン (XLM)
ネム (XEM)
ポルカドット (DOT)
チェーンリンク (LINK)
シンボル (XYM)
ポリゴン (MATIC)
メイカー (MKR)
ザ・サンドボックス (SAND)
シバイヌ (SHIB)
アクシーインフィニティ (AXS)
イミュータブル (IMX)
チリーズ (CHZ)
エイプコイン (APE)
アバランチ (AVAX)
ラップドビットコイン(WBTC)
フィナンシェトークン(FNCT)
アイオーエスティー(IOST)
クアンタム(QTUM)
コインチェックの特徴アプリダウンロード数No1
仮想通貨取引以外のサービスも充実してる
仮想通貨を500円から買える
最短1日で取引開始できる
※2020年1月〜12月(データ協力:App Annie)

仮想通貨の買い方は非常にシンプルです。まだコインチェックの口座をお持ちでない方は、ぜひこのタイミングで公式サイトにアクセスして、サービスの詳細を確認してみてください。

②:仮想通貨をメタマスクに送金する

コインチェックで仮想通貨を購入したら、以下の手順でメタマスクへイーサリアムなどの購入した仮想通貨を送金してみましょう。

  1. メタマスクのメイン画面を開き、「Account 1」(アカウント1)の下に表示されているアドレスをコピーします。
  2. 次に、Coincheckにログインし、「送金」のページを開きます。
  3. 送金先のアドレス欄に、先ほどコピーしたメタマスクのアドレスを貼り付けます。
  4. 送金額を入力し、手数料を確認したら、「送金」ボタンをクリックします。
  5. 取引所側での送金処理が完了すると、しばらくしてメタマスクのウォレットに仮想通貨が入金されます。

メタマスクのメイン画面を見ると、「トークン」のリストに入金された仮想通貨が表示されているはずです。

送金に要する時間は、ネットワークの混雑状況によって異なります。通常、イーサリアムの場合は数分から数十分程度で着金しますが、ネットワークが非常に混雑している場合は、数時間以上かかることもあるのでご注意ください。

③:各種サービスで利用する

メタマスクはDApps(分散型アプリケーション)との親和性が非常に高いツールです。DAppsは、イーサリアムなどのブロックチェーン上で動作するアプリケーションで、金融サービス、ゲーム、メタバースなど様々な分野に存在します。メタマスクを使えば、これらのDAppsに簡単にアクセスし、サービスを利用することができます。

例えば、DEX(分散型取引所)のUniswapを利用する場合、メタマスクを連携させることで、ウォレットの仮想通貨を使ってトークンの売買や運用をすることができます。

他にもmove to earnなどのNFTゲームでも同じで、公式サイトへアクセスし、メタマスクを接続すればサービスを利用できます。

以上がメタマスクの基礎的な使い方です。

メタマスク(MetaMask)を使う際の注意点3選

デジタルキツネ

最後にメタマスクを使う上での注意点を3つ紹介します。

①:詐欺プロジェクトに繋げない

一番に注意してほしいのが、メタマスクを悪用した詐欺プロジェクトです。メタマスクは、様々なDApps(分散型アプリケーション)やDeFi(分散型金融)サービスとの連携を可能にする便利なツールですが、悪用されることもあります。

例えば、高い利回りを謳うDeFiプロジェクトが、実は詐欺だったというケースがあります。ユーザーがメタマスクを使ってそのプロジェクトに資産を預けると、運営者がその資産を持ち逃げしてしまうのです。

また、フィッシング詐欺の手口としてもメタマスクが悪用されることがあります。偽のウェブサイトやアプリを通じて、ユーザーにメタマスクの秘密フレーズや秘密鍵を入力させ、ウォレットの中身を盗み取るのです。

こうした詐欺を避けるためには、まず、関わるプロジェクトの信頼性を十分に確認することが大切です。公式サイトや仮想通貨テレグラムの情報を確認し、運営者の情報や評判を調べましょう。また、検索エンジン経由では、偽のフィッシングサイトに誘導される可能性があります。そのプロジェクトがどのようなスマートコントラクトを使っているか、コードの監査が行われているかなども重要なポイントです。

②:リカバリーフレーズを他人に教えない

メタマスクを使う上で重要な注意点の一つが、リカバリーフレーズの管理です。リカバリーフレーズは、あなたのメタマスクウォレットを復元するための秘密の鍵であり、これを他人に知られてしまうと、ウォレットの中身を全て失い、メタマスク内の資産を日本円に換金できなくなる可能性があります。ウォレットへのアクセス権限を持つ「マスターキー」のようなものです。

したがって、リカバリーフレーズは絶対に他人に知られないように管理することが大切です。たとえ親しい友人や親戚であっても、リカバリーフレーズを共有してはいけません。また、オンライン上にリカバリーフレーズを保存することも厳禁です。ハッカーに盗まれてしまう可能性があるからです。

リカバリーフレーズを守るための最善の方法は、オフラインで安全に保管することです。リカバリーフレーズを紙に書き留め、その紙を耐火・防水性のある金庫などに保管するのが理想的です。また、複数の場所に分けて保管するのも一つの方法です。

リカバリーフレーズは、あなたの仮想通貨を守る最後の砦です。これを安全に保管することは、仮想通貨を持つ者の義務であり、自己責任の原則の根幹をなすものだと言えます。

そして、その重要性を決して忘れないようにしてください。あなたの仮想通貨の安全は、このわずか12個の単語にかかっているのです。

③:送金ミスに注意する

メタマスクを使って仮想通貨を送金、受取する際は、送金先や受取先アドレスの入力ミスに十分注意が必要です。

特に、長く複雑な仮想通貨のアドレスは、入力ミスが起きやすいです。例えば、イーサリアムのアドレスは「0x」から始まる40文字の16進数で表されます。これを手入力で正確に打ち込むのは、かなり難しい作業だと言えます。

仮に送金先アドレスを間違えて入力してしまうと、最悪の場合、送金した仮想通貨が永遠に失われてしまうリスクがあります。もし、存在しないアドレスに送金してしまった場合、その仮想通貨は「燃やされる」ことになります。

また、送金先アドレスが実在する別の人のものだった場合、その人に仮想通貨が送られてしまいます。この場合、受け取った人の善意に頼るしかなく、返金してもらえる保証はありません。

このような送金ミスを防ぐためには、送金先アドレスのコピー&ペーストを活用することが大切です。手入力ではなく、アドレスをコピーして貼り付ける操作なら、入力ミスのリスクを大幅に減らすことができます。

また、送金前に必ずアドレスの確認を行うことも重要です。メタマスクの送金画面では、送金先アドレスが正しいかどうかを再確認するためのステップが用意されています。この確認を怠らないようにしましょう。

まとめ:メタマスク(MetaMask)は最も有名な仮想通貨ウォレット

夕日を眺めるキツネ

今回は、仮想通貨の専用ウォレットのメタマスクについて、特徴や始め方、使い方などを解説してきました。

メタマスクとは、イーサリアムブロックチェーンを基盤に動作する、仮想通貨専用のウォレットです。ブロックチェーンサービスを利用する際の必須級なツール。また、メタマスク単体でもスワップや管理などができます。便利な機能を持つ一方、資産を失うリスクも存在します。特にメタマスクの鍵となるリカバリーフレーズの管理には気をつけてください。

しっかり管理すれば、メタマスクは便利なツールとなるので、ぜひ本記事で紹介した注意点を忘れずに使ってみてください。