1996年12月にW3Cから勧告されたCSSの最初のバージョンです。
フォント・色・背景・マージン・パディング・ボーダーなどの主に見栄えを制御するプロパティが定義されています。
1998年5月に勧告されたCSSのセカンドバージョンです。
CSS2では、パソコンのモニタで閲覧する一般的なウェブブラウザだけでなく、
携帯機器・テレビ・音声・印刷・点字などのメディアも視野に入れた幅広い規格となっています。
また、動的な内容の生成・配置・表のレイアウト・カウンタなども新たに加わっています。
2011年6月に勧告されたCSS2の改定版です。
CSS2のエラー修正、一部プロパティの削除、説明変更、CSS3を視野に入れた仕様変更など、CSS2を整理・修正したものとなっています。
CSS 2.1では、音声スタイルなどのCSS2には存在していた機能の一部が廃止されています。
これらの機能のなかには、次世代バージョンのCSS3で改良されて採用されるものがあるかもしれません。
CSS3は、CSSの次世代バージョンとして策定作業が進められています。
角丸・画像ボーダー・ドロップシャドウ・グラデーション・透明度・アニメーションなどの新しい機能が追加される予定で、
かなり期待できる内容となりそうです。
勧告までにはまだ時間が掛かることが予想されますが、新しいブラウザでは、すでに機能の一部が先行採用されており、
ブラウザ限定であればCSS3の機能を利用できるようになっています。
CSS3では、機能グループごとにモジュールという単位に分けられています。
このモジュール化により、ブラウザベンダーがどの機能をサポートするかをモジュール単位で選択することができるようになります。
現時点で勧告されているCSSの最新バージョンはCSS 2.1です。
一般的なブラウザでもCSS 2.1の機能が標準的にサポートされているため、
現在のところ、ウェブサイトを制作する際にはCSS 2.1の仕様を標準として準拠するが一般的です。
ただし、Firefox・Google Chrome・Safari・Opera・IE9などの新しいブラウザでは、
仕様策定が進められているCSS3についても、その機能の一部が先行してサポートされています。
そのため、ウェブサイトの性格によってはCSS3の新しい機能を利用する動きも徐々に広がっています。
年月日 | 出来事 |
---|---|
1989年 | ティム・バーナーズ=リーがHTMLを開発 |
1993~95年頃 | HTML 1.0~3.0 |
1994年10月 | W3C(World Wide Web Consortium)が発足 |
1996年12月 | CSS1勧告 |
1997年1月 | HTML3.2勧告 |
1997年12月 | HTML4.0勧告 |
1998年2月 | XML1.0勧告 |
1998年4月 | HTML 4.0仕様改訂 |
1998年5月 | CSS2勧告 |
1999年12月 | HTML4.01勧告 |
2000年1月 | XHTML1.0勧告 |
2000年12月 | XHTML Basic勧告 |
2001年5月 | XHTML1.1勧告 |
2004年2月 | XML1.1勧告 |
2011年6月 | CSS 2.1勧告 |
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