<q>タグは、別の情報源から引用されたコンテンツを表す際に使用します。
q要素の直前や直後には、引用符や括弧などを付けないほうがよいでしょう。
引用符や括弧などは、レンダリングの際にユーザーエージェントによって挿入されます。
引用元となる情報源のアドレスが存在する場合には、cite属性で指定できます。
cite属性の値には、有効なURLを指定します。
引用ではない内容に引用符を付けるためにq要素を使用してはなりません。
例えば、「これは皮肉な意味ですよ…」というニュアンスを出すために、その部分をq要素でマークアップするのは不適切です。
他にも、引用符や括弧を付けることを目的にq要素を使用するのは不適切です。
引用を表す際にq要素を使うかどうかは、あくまでもオプションです。
q要素を使用せずに、引用符や句読点などで引用を表しても問題ありません。
以下のサンプルは、q要素を使用したシンプルな使用例です。
<p>
彼は<q>不可能とは時間がかかるだけのことで、すべては可能なのだ</q>と言いました。
</p>
彼は不可能とは時間がかかるだけのことで、すべては可能なのだ
と言いました。
以下のサンプルは、q要素が入れ子になっており、引用のなかに引用が含まれています。
<p>
その本には
<q>彼は<q>不可能とは時間がかかるだけのことで、すべては可能なのだ</q>と言いました。</q>
と書いてありました。
</p>
その本には
彼は
不可能とは時間がかかるだけのことで、すべては可能なのだ
と言いました。
と書いてありました。
以下のサンプルは、q要素の代わりに引用符が使用されています。
q要素を使用せずに、引用符や句読点などで引用を表しても問題ありません。
<p>
彼の主張は一貫して「私は同意しない」であり、私はこれはばかげていると思いました.
</p>
彼の主張は一貫して「私は同意しない」であり、私はこれはばかげていると思いました.
以下のサンプルでは、cite要素で引用元タイトルを示し、
q要素で引用コンテンツを示しています。
<p>
W3Cの<cite>About W3C</cite>のページでは、W3Cの使命は
<q cite="https://www.w3.org/Consortium/">
ウェブの長期的な成長を保証するプロトコルとガイドラインを整備して
World Wide Web の可能性を最大限に引き出す
</q>
ことにあると述べています。
</p>
W3CのAbout W3Cのページでは、W3Cの使命は
ウェブの長期的な成長を保証するプロトコルとガイドラインを整備して
World Wide Web の可能性を最大限に引き出す
ことにあると述べています。
以下のサンプルには、引用コンテンツは含まれていないのでq要素を使用していません。
一部の言葉を明確にするために「」を使用していますが、このような「」を付けることを目的にq要素を使用するのは不適切です。
<p>
それにしても「おだやかに過ごす」のはむつかしいものだ。
</p>
それにしても「おだやかに過ごす」のはむつかしいものだ。