★WEBの現場から

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「良質コンテンツとそうでないもの」

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何がしたいのか分からないホームページ

ホームページのコンテンツには、良質なものとそうでないものがあ
ります。せっかくホームページを制作するからには、良いモノを作
りたいものですが、そう願いながらもなかなか上手くいかず、行き
詰まっているサイトは多いのではないかと思います。良質ではない
ホームページは、一体何が良くないのでしょうか。

「トップページが重たい」「タグやスクリプトの使い方が誤ってい
る」「サイト構成が悪くて見にくい」などのテクニック的な問題は、
コンテンツの良し悪しとはあまり関係ありません。仮に誰かから
こうした指摘を受けたとしても、慌てず騒がずテクニックを勉強し
て、対処していけば良いと思います。

良くないホームページでよく見かける、そして、おそらく初心者が
陥りがちな最も典型的な失敗は、何がしたいのか分からないホーム
ページを制作してしまうことです。もし、あなたのホームページが、
「アクセス数はちっとも伸びないし、この先何をしたら良いかも分
からない」という状態の場合には、そのホームページの目的につい
て再検証する必要があるかもしれません。

目的や狙いのないホームページは、制作すること自体が目的になっ
ていることが多いようです。そのため、制作がある程度まで完了し
てしまうと存続させる意義がなくなってしまいます。制作者は、
「せっかく制作したのに誰も見てくれない...。」と途方に暮れ
ているかもしれませんが、ユーザーにとっては意味をなさない
ホームページですから、見てもらえなくても当然といえば当然と言
えます。

誰に何を伝えたいのか

「何でも良いから、とにかくホームページを作りたい!」「誰でも
良いからたくさんの人に見てもらいたい!」といった曖昧な制作動
機から良質コンテンツが生まれることはまずありません。やる気や
情熱を否定するわけではありませんが、制作意欲が強いからといっ
て、必ずしもそれが良い作品につながるとは限らないのです。

むしろ、「ホームページの作り方は良く分からないけれど、撮り貯
めた写真を見てもらいたい。」「パソコンは持ってないけど、自分
の作った野菜のおいしさを知ってほしい。」「インターネットじゃ
なくても良いけど、ボランティア活動のメンバーを募集したい。」
といった動機の方が良質コンテンツに一歩近いと言えます。

「●●な人たちに▲▲を伝えたい。その結果■■になると良い。」
ホームページ制作には最低限、上の●●や▲▲の部分に当てはまる
ものが必要です。●●や▲▲の部分に当てはまるものが無いまま
制作されたホームページは、どれだけ手間ひまかけて作りこんでも、
良質コンテンツにはなりません。これは良質・悪質以前の問題なの
ですが、案外ここでつまずいているホームページは多いのです。

良質コンテンツのできるまで

ホームページが良質かどうかを判断するのは、制作者ではなく
ユーザーです。それだけに、自分のホームページを利用して欲しい
ターゲットユーザーを想定することは重要です。彼らが何に興味を
持っており、ホームページに何を期待しているのかということにつ
いて、具体的にイメージします。これは相手に媚びを売ったり、
言いなりになるということではありません。むしろ相手の先回りを
して、思い通りにユーザーを動かすという積極的な姿勢に他なりま
せん。

ターゲットが決定すると、実際に制作するコンテンツについても、
おおよその方向が決定されます。ターゲットとコンテンツは、どち
らが後でも先でも構いませんが、この二つは必ずセットになってい
なくてはなりません。例えば、「小学校低学年くらいまでの子供達
をターゲットにした、童話のコンテンツ」といった具合です。

そして、ターゲットとコンテンツの二つが決まれば、自ずと表現手
段が決まります。例えば、「ターゲットは小さな子供だから、あま
り漢字は使わず文字数は少なくして、色は明るめしよう」とか、
「クリックが上手くできないかもしれないかもしれないから、ボタ
ンは大きくしよう」とか、「お父さんやお母さんが物語を読んであ
げられるように声のナレーションは入れないようにしよう。」とか
いった具合です。この際、ターゲットの利用風景を細部にわたって
具体的にイメージすることがポイントです。

これら、ターゲット・コンテンツ・表現手段が矛盾無くイメージで
きたら、そのホームページはすでに半分成功しています。もしも、
あなたに物語を作ったり、絵を描いたりする才能があれば、間違い
なく良質なホームページが誕生することでしょう。また、仮に物語
や絵が苦手だとしても、ターゲット・コンテンツ・表現手段に矛盾
がないというだけで、そこそこ見られるものが出来上がるはずです。


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山田 太郎
テック・リード
山田太郎は、ウェブ開発やグラフィックスプログラミングに10年以上の経験を持つテクノロジーの専門家です。特にHTML5 CanvasやJavaScript、インタラクティブメディアに精通しており、動的なユーザーインターフェースや最先端のウェブアプリケーションの開発に携わってきました。複雑な図形描画や画像操作、リアルタイムグラフィックスに関する知識が豊富で、ウェブ技術の限界を追求する開発者たちにとって頼りになる存在です。知識の共有に情熱を持ち、初心者からプロフェッショナルまで幅広く支援するため、技術フォーラムやブログにも積極的に貢献しています。

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